
- 相続で空き家になった実家を売る時の注意点
- 相続で空き家になった実家を高く売却するポイントとは
- 相続した土地を有効活用する方法|売却・賃貸・事業活用まで徹底解説
- 遺産相続と相続税の申告の方法をやさしく解説 不動産から税理士の選び方まで

相続で空き家になった実家を売る時の注意点

空き家になった実家を売却するには、さまざまな要素を検討し、計画的に進めることが重要です。
空き家がある場合、そのまま放置しておくと資産価値が下がる可能性があるだけでなく、固定資産税や維持管理費の負担が続きます。
また、空き家は放置することで老朽化が進み、周囲の環境にも悪影響を及ぼす可能性があります。
これらの問題を解消するために、売却を検討することは有効な選択肢です。
まず相続登記により家やマンションや土地などの不動産の名義を変更する

まず第一に取り組むべきことは、不動産の所有権を明確にすることです。
相続で受け取った家やマンションや土地等の不動産名義は、通常、亡くなった方の名義です。
そのままでは売却できないため第一に相続登記により不動産名義を相続人にしなければなりません。
こうした手続きでは、亡くなった方の戸籍謄本と相続人全員の戸籍謄本と固定資産税評価証明書などの書類が必須です。
そして、相続人が複数人の時は、相続人全員の受諾が必要となるため、遺産分割協議を行って、だれがどういった財産を受け取るのかを正確に決めなければなりません。
その内容を遺産分割協議書に文書化して全員の署名と実印をもらいます。
税理士に依頼すれば、これらの手続きをトラブルなく進行することができます。

相続で空き家になった実家を高く売却するポイントとは

たとえば、室内のクリーニングを行うことにより、購入希望者へ良いイメージを与えられます。
掃除は欠かさない。リフォームも選択肢に
家の中を清掃し、不要なものを整理することで、買い手にとって魅力的な印象を与えることができます。
また、内覧時には部屋を明るく保つようにする、家具を適度に配置して生活感を演出するなどの工夫が効果的です。
さらに、庭や外観の手入れも欠かせません。
雑草が生い茂っていたり、外壁が汚れていると、物件全体の印象が悪くなるため、可能であれば修繕やリフォームを検討するのも良いでしょう。
特にリフォームの場合、売却価格を大幅に引き上げる可能性があるため、どの部分をどの程度直すべきかを不動産会社やリフォーム業者と相談することが大切です。
ホームステージングと呼ばれる方法で、部屋をモデルルームのように見せていくことも効果的になります。
販売価格の設定も重要です
販売価格を決定する際には高めに設定しすぎてしまうと敬遠されてしまうことも多いので適切な価格設定が必要になります。
広告も重要です。
物件の写真や説明文が興味を引くかどうかの鍵になるので、写真や説明文は住みたくなるイメージが伝わってくるものを載せることが大事です。
相続空き家の譲渡所得の特例の活用
売却時の注意点として、空き家特有の問題も考慮する必要があります。
例えば、建物が古い場合、耐震基準を満たしていないことがあります。
この場合、買い手が住宅ローンを利用しにくくなるため、耐震補強工事を求められることもあります。
また、相続で得た空き家を売却する場合、一定の条件を満たすと「相続空き家の譲渡所得の特例」が適用され、税負担が軽減される場合があります。
これには、売却前に家屋を解体して土地のみで売却する場合や、耐震基準を満たすように改修して売却する場合などにも利用できます。
この特例を活用するためには条件があるため、税理士や不動産会社に相談しながら進めることをお勧めします。

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